鹿児島県志布志市。有機栽培で日本茶の王様玉露を作る茶農家、坂元園製茶。
鹿児島県、大隅半島の北に位置する志布志市で日本茶の王様「玉露」を栽培する茶農家、坂元園製茶様に美味しいお茶の栽培方法、こだわり、美味しいお茶の見分け方を教えていただきました。
こだわりの土作りと栽培理論
世界からその味を求めて多くのお茶好きが訪れる坂元園のお茶の秘密とは?
坂元園製茶のこだわりの土作り。
オリジナルの有機発酵肥料(ボカシ)を畑に撒く。
肥料の発酵により土の温度が65度まで上昇。雑草種子、悪玉菌が死滅。
その後、天地返しを行い1〜2m土を混ぜ合わえる。
定植後は、わらを敷き詰め土を保湿。森に枯れ葉が重なるよう下に生物が住める環境を整える。
定植後の秋。茶の木が少しづつ大きくなる。
定植2年目の秋。茶葉の密度が増えてきた。
その後、5年ほど経過し、やっと収穫できるように。
茶葉が生育してからの土。未だ湿度を保ちしっかりと根がはっているのが解ります。
驚きの土の柔らかさ。
しっかりと微生物の生態系が整った土に棒を差し込むと・・・
1m以上かんたんに差し込むことができます。
この土の柔らかさは微生物が活動し、土が生きている証拠だとのこと。
実際にミミズなどの生物のすみかになっており
アナグマなどの野生の動物がミミズを食べにやってくるそうです。
自然の生態系を崩さない素晴らしい栽培方法ですね。
そんな柔らかな土の恵みで育った美味しい玉露、飲んでみたいと思いませんか?
今回ご紹介した生産者様
坂元園製茶 代表 坂元修一郎 さん
坂元さんは、長年のお茶の栽培の経験を活かし現在、鹿児島県茶生産協会の会長としてもご活躍されております。
坂元さんは鹿児島県だけにとどまらず、素晴らしい日本のお茶と文化を後世に残すため、日本だからできる、高級でハイクオリティな日本茶の開発。そして、日本でお茶を作る人達が誇りを持って仕事ができるよう海外との交流を通じ日本文化を広める取り組みもされています。